写真のことば
Fotonomaトップ > 写真のことば

フィルムカメラの良さを伝えるべく創刊した「写真のことば」。2号目の特集は「写ルンです」です。
1986年に発売された「写ルンです」は、当時の時代の空気に見事にマッチし、空前のヒット商品となりました。日本人で「写ルンです」という商品を知らない人はいないんじゃないか? そんな国民的人気を誇る「写ルンです」も、デジタルカメラが普及するなかで、少しずつ使ったことのない世代が生まれはじめています。
そしてその一方で、これまでとは違った「写ルンです」の価値観が生まれつつあるのも確かです。ぼくたちはこの号をもって、この時代にあえて「写ルンです」を使う意味について、提案してみようと思います。この号を読み終えて、なるほど「写ルンです」を使ってみよう。そう思って貰えたら幸福です。
「いつでも、どこでも、誰でも、手軽に撮れる」。これが写ルンですの開発にあたってのコンセプトでした。「これでほんとに写るの?」「ええ、もちろん。ちゃんと写るんです」。
そんなわかりやすいお手軽さの前に隠れていますが、写ルンですのリサイクルシステムはとても画期的。その後に出てきた様々なエコ商品と比べても、まるで遜色のない優秀なものなんです。
リサイクル商品といえば、使い終わって廃棄されたもの、すなわちゴミを回収してリサイクルするものがほとんど。
ところが、写ルンですの場合、回収=現像にあたるため、消費者もメーカーも無理なく自然にリサイクルの輪に入ることができます。そして、回収された商品は徹底してリサイクル、リユース、リデュース。そのため、たとえば異物となるビスや接着剤は一切使わない設計になっていたり、プラスチック原料をなるだけ減らすためにボディをコンパクト化するなど、商品設計の段階からもう一度使うことを最優先に考えられています。
その結果、今や重量の95パーセントが再資源化されるという超優等生商品になりました。
箭内道彦 さん
タワーレコードの「NO MUSIC,NO LIFE.」シリーズを始めとした数々の広告をプロデュースする傍ら、NHKの人気番組「トップランナー」では司会を務め、・・・
|
|